« タケノコ | トップページ | windows xp sp3 »

河岸忘日抄(かがんぼうじつしょう)

「河岸忘日抄」   (堀江敏幸)

堀江敏幸、はじめて読みました。

なかなかよかった。

上手い文章、というのは、きっとこういうのを言うのだろうなあ。

異国に繋留された船に住むことになった主人公(=「彼」)の一年あまりの記録、なんですが、ふしぎな構成になっております。

ほとんど、「彼」の独り言みたいな、(文庫で1ページくらいの)断片が重なり合って、話が進んでいくのですが、その重なり合い具合が、「半返し縫い」みたいになってます。

この「半返し縫い」の要領が、ともすれば「だら~」となりかねない、「彼」の独り言に、いいリズムを与えていて、なんとも心地良い。

まさに、船に乗って、あちらにこちらに揺れながら、ゆるゆると進んでいくような心地になります。

この本のよさ、というのは、まさに、この文章、なのではないでしょうか?

最近の作家で、「上手い」と久しぶりに(生意気ですが)思いました。

福永武彦に少し、似ているところもあるかな?と。

あんまり、一度読んだ本を「読み返す」ということをしないのですが、これは「読み返したいなぁ」と思いました。(でも、読み返さないと思う、たぶん)

あんまり、気にいったので、「いつか王子駅で」 と 「雪沼とその周辺」 も 購入してしまいました。

「雪沼・・・」の中の「スタンス・ドット」だけは読んだことがある! と、今、気付きました。

そうそう、この「スタンス・ドット」もよかったんだよねえ。。

しかし、この「半返し縫い」手法! はいいなぁ~。

まね(?)してみたい。。。(笑)

|

« タケノコ | トップページ | windows xp sp3 »

読書」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/176536/41149407

この記事へのトラックバック一覧です: 河岸忘日抄(かがんぼうじつしょう):

« タケノコ | トップページ | windows xp sp3 »