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地方の閉塞?

「シンセミア」 (阿部和重) 

ようやく読了。(って、ほんとは、何日か前なんだけどね。。)

まあ、これでもか・・・っ! と。

地方の閉塞がひたひたと。

一軒しかないレンタルビデオ店。

一軒しかないスナック。

一軒しかないパン屋。

一軒しかないラブ・ホテル。

で、一軒あるカジノ。などなど。

で、始末に悪いのが、こういう店の経営者が、繋がってる。

まあ、まさに、

「いつ、だれが、だれと、なにをしていたか」とか

個人の趣味嗜好とか。

交友関係とか。

「すべてお見通し」状態です。

ものすごい「閉塞感」

これが読み進めるうちに、ずんずんとさらにさらに進んで行き、

まあ、登場人物ほとんどが死んでしまい。。

Ooooooooooooop!!

ラストは、「さらなる凶兆」がほのめかされて終了。

後味の悪いことこの上なし。。

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ヒト昔前には、

「都会の群集の中の孤独」というのが、現代人の孤独、で、それを描くのが「文学」みたいな時代があったのに、今は、こういう「地方都市の閉塞」が、ひとつのテーマみたいになってきてるんですねえ。

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しかし、ちょっと、この作品は手ごわかったなあ。。

おかげで、今月は、まだ二冊しか読めていない。。

おお~~一か月10冊ペースできていたのに。。

今月中、あと8冊はさすがに「無理」というものでしょう。。

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ちなみに、今月のもう一冊は「秋の牢獄」(恒川光太郎)です。

こちらは、妖しい雰囲気で、それぞれに

「時間の結界から抜け出せない」人間たち、を描いた三つの短編。

北村薫の「リセット」「ターン」を、感傷的にリメイクしたような作品です。

文章と雰囲気は、なかなかのモンでしたが。

いろいろな、細部の「凝り」みたいなのは、やはり 北村薫の方が「上」ですね。。

あ、でもこのヒトの文章、好きです。。

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と、いうことで。

あとは、

「新世界より」 (貴志祐介) が控えております。

こちらも、分厚い上下二巻。

今月は、三冊で終了かも??

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コメント

  いつもながらの速読、多読ぶりにはまったく敬服します。わたしのように人生の残り時間が少なくなってくると、なるべくたくさんの本を読めるようにと、あれやこれや速読術に挑戦をしたのですが、雄図むなしく、いまはもうアキラメの境地です。

 現在は例の小泉改革によって、ひどい格差社会になったなどといわれますが、確かに昨今の地方の疲弊ぶりはすごいようですね。だから、「そのまんま知事」のように地方の閉塞感を吹っ飛ばす?首長が大もてになったり、どっかの道路族のように「ガソリンが下がったなどと喜んでないで、じゃんじゃん道路をつくって地方を活性化させねばならない」などと叫ぶ連中が出てくるのでしょうね。

 地方の閉塞感を文学に……。ああ、わたしにもその才能と若さと情熱がほしい。~(ちょいとキザかな)。

 

投稿: ふーちゃん | 2008年4月19日 (土) 16時40分

まあ、難しいことはわかりませんが。
いろいろたいへんですねえ。

投稿: 美月 | 2008年4月20日 (日) 08時50分

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