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私の男

「私の男」   (桜庭 一樹 著)

父親と娘の禁断の愛(!?) 「衝撃の問題作」! とか

「黒い冬の海と親子の禁忌を圧倒的な筆力で描ききった著者の真骨頂!」とか。

・・・まあ、そうなんですが。

6章から成っていて、2008年から1993年へと、語り手を変えて、過去へさかのぼっていく構成。

第一章 2008年 花と、ふるいカメラ

・・・これは、よかった。 毒気(?)のようなものに、「あてられた」と言っても、過言ではないです。 第一章を読み終えて、ちょっとぼぉ~とした。

で、「うわっ! どうなるんだろ?」と思い、次を読み進んでいくと。

・・・だんだん「普通」になってきました。

これは、主人公「花」の年齢が若くなっていくので、(最終章では小学五年生)しかたがないのだけれども。

一部の評論家の間では、多分、この最終章の部分あたりが、「ライト・ノベル」のよう、と言われているらしいですが。

「ライト・ノベル」の文章ってどんな文章なんだろ?

私、読んだことないので、わからないんですが。。(自分の書いたものは「ライト・ノベル」のよう、と、よく言われる。ので、こういう私が今書いてるようなのが「ライト・ノベル」の文章?なの? わからん。。。笑)

しかたないよね、語り手が小学生なんだから。

小学五年の女の子に、人生とか生き方をあーでもないこーでもない、と言われても、困る。

主人公「花」と 養父「淳悟」が、本当は、「親子」だったというのは、最後まで、「匂わす」くらいにとどめておいてほしかったなぁ~。

あと、淳悟と「小町」の関係も、いまいち、よくわからない。なんで、「小町」があんなに「花」を憎むのか?とか。あいまいのままだし。。(「花」を同性=女としてみてる? にしても、うぅ~ん。。。それなら、もっと、「対決」するはずだしなぁ~)

「美朗」が「花」と結婚を決めるあたりも、よくわからないし。。

それを差し引いても、おもしろいし、何と言っても、第一章!はいいです。。

(↑ 第一章だけ? う~ん。。。 笑)

ああ! 腐野! という苗字もなかなか。。。

多分、この著者は「血は水よりも濃し」というものが書きたかったのでは?

「赤朽葉の伝説」もこちらは母子三代にわたる「血」の物語だし。。

好きの嫌いの愛してる、と言いあったところで、所詮は「他人同士」。

その感情が、途切れてしまえば、終わる。

でも、「血」というものは、絶対に、終わることがない。

そういう、確固たる「絆」「つながり」の上にたって、その上でなお「愛し合って」しまえば、これほどのことがあるだろうか??

でも、それなら、主人公「花」が結婚してからの淳悟との関係、が必要だよなあ。。

やっぱり、巷で言われるように、「書ききれてない」ところがあるのかなあ??

でも、私は、好きですけどね。。

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