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ビター・ブラッド

「ビター・ブラッド」  (雫井 脩介)

「犯人に告ぐ」の雫井脩介さん。

新作のこの「ビター・ブラッド」は面白くなかった。。

刑事モノ and 父子モノ なんですが。。

刑事の通称(というか、呼び名?)がクサイ。

バチェラーとかゴブリンとか。

おまけにジャケット・プレイ? で警察手帳を見せる。

なんだかなぁ~です。。軽い。現実感がない。

で、ま、こういうことは百歩!譲ったとしても。。。

ストーリー展開が すべて「御都合主義」!

私、個人的には、「御都合主義」には非常に甘いのですが(←ま自分がそうなので・・)、これは駄目です。

ここまでの「御都合主義」は都合良すぎ!です。

被害者も主人公と道端で「偶然」に会い、偶然、声をかけられる。

ヒロイン?も、現場で、主人公が偶然、出会って、また、偶然、警察署の前でバッタリ会い、偶然、話が合い。。。

それから、後半の重要な役割の「情報屋」とも、ホテルのロビーで偶然、声をかけられ、おまけに事件そのものも、ほとんど、この情報屋が解決してしまう。。

で、こういった説明↑すべては主人公と情報屋の「会話」で明かされる。

いや、これはぁ~アカンでしょ。。

中盤、ほとんどが会話で、いろんなことが説明されるので、退屈で、退屈で、このあたり、何度か「もう読むのやめようかな」と思いました。。ハイ。

多分話の中核(であろう) の「父子」の葛藤、みたいなのも、最初はちゃんと書かれているのだけれども、途中から「父」のほうが妙に「軽い」存在になってしまって、物語の最後には、なぜか(?)和解してしまってる。。

こういう父子愛。邪魔クサイなら、最初から、「刑事モノ」だけで勝負すればいいのに。。

「家族愛」が近頃の流行ですもんねえ。。

作者の意図なのか、編集の意図なのかはわかりませんが、「家族愛!・・・もぉ~ええってっ!」 と思ってしまいます。ひねくれた私は。。。(爆)

おまけに、「清楚」と最初表現されてるヒロインが、なぜか急に「キャバクラ嬢」(体験入店らしいが・・・)になっていて、そこで、話をしたり、情報屋と「ゲイ・バー」に行ったりするのですが・・・

「必要か?」???と思ってしまいます。

(↑ 決して、清楚なキャバクラ嬢がいない、と言っているわけではありません。。「なんで、ここで、キャバクラなん??」という違和感、ね。)

今の社会「風俗」を取り入れたいなら、もうちょっと上手に設定して欲しいなぁ~

「プロ」! なんですから。。。

ま、しかし、ドラマとか映画!には、向いてるのかも。。

それなら、最初から、映画(ドラマ)のシナリオを書けってとこですねえ。。

35点。。というところですかねえ。。。

あと、

「彼女がその名を知らない鳥たち」 (沼田まほかる)

これはねえ。。暗い。

「そうそう、いるのよね。こういうアホな男も女も。でも意見しても聞かないしな~。ほら、言わんこっちゃない。。あぁぁ~~やっぱり。。。」

という感想です。(笑)

↑ の「アホな」というのは「限りない愛」を込めて。

65点。というところ。。

最近、「酷評」!気味ですなぁ~(笑)

でも、こう・・・プロの書いたものを、ちゃんと「買って」「読んで」るんですからねえ。。

「罪」はない。。。

プロ たるもの、たとえ、酷評されても、「買って」もらうことをありがたいと思うべし。。

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コメント

こんにちは。

美月さんの文章は話し声がきこえてきそうです。
オモロイ!
書評楽しく見させていただいてます。
くっくっ(賛)♪

投稿: ツバメ | 2007年9月15日 (土) 10時33分

どうもでし。。m(- -)m
書評、なんて偉そうなモンではございません。(笑)
<感想>でし。。

つばめ様、お久しゅうございます。。
今後とも、変わらぬ御贔屓に。。。(^^)v

投稿: 美月 | 2007年9月15日 (土) 21時11分

この作品、けっこう評価が分かれているようですね。中には今年の「このミス」「文春」ランクイン間違いなし!という意見もありますが、私はあなたの仰る「御都合主義」に概ね同感です。これを読む直前に「犯人に告ぐ」を文庫で読み直しただけに余計に物足りなさを感じました。
ただ相星は今後に取って置きたかったキャラクターでした。
ジェントルでシリーズ化はあるでしょうか?
私は、幸運にも新古書で手に入れることができたのが幸いでした。
「駄、作、です。」

投稿: 黒獅子 | 2007年9月28日 (金) 16時27分

そうなんですよ。
「犯人に告ぐ」を読んでいなかったら、まあ、そうは思わないと。。
「犯人に告ぐ」の印象が強いので、この作品は「???」感がありました。。

黒獅子様、これからもよろしゅう。。

投稿: 美月 | 2007年9月28日 (金) 18時46分

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