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ひとり日和

「ひとり日和」  (青山七恵 著)

芥川賞受賞作でございます。。

「土の中の子供」とかその昔の「介護入門」(←そういえば、作者はどうしてるんだろう

か?? 最近名前を見ないが。。せっかく芥川賞獲ったのに、もったいない・・・)

とかで、「あんまりおもしろくないなぁ~」(←当社比!)と思ってから、興味が薄れていた芥川賞。。

今回はどうして読んだかというと、

「がばいばあちゃん(島田洋七著)」を買いに本屋に行ったところ、

たまたま、平積みされてあった「文藝春秋」に目がとまり、

「あぁ~そういえば、芥川賞かぁ~」と思い、

「誰が獲ったんだろ?」と目次を見ると(候補者が誰なのかも知らなかったっ!!)、

もうひとつの<目玉記事>が「天皇家の亀裂 雅子妃の孤独」だったので(例の島田雅彦の「美しい魂」で、興味深々だった「天皇家」!)、

どちらかというと、この「天皇家」の記事が読みたくて文藝春秋を買ってみた次第にございます。。

・・・で、そういう顛末はおいておいて。。

以下、「感想」・・・

作者の「青山七恵」は 2005年(?だったと思うが・・・)に「窓の灯」で文藝賞を受賞していて、この時代!、私は、いろんな<文学賞>というものに、非常に興味があった時代(今はあんまり興味がない・・笑)で、この「窓の灯」も当然、読んでいたのです。。

この「窓の灯」には、「ふぅ~~ん、また わきゃぁ~女の子が 賞もらっとるねぇ。まあさぁ~最近は 20代でなかったら、認めてもらえんのかねぇ~」(←名古屋弁で読んでくださいっ!!)と、げんなりした記憶しかございません。。

で、今回の 芥川賞受賞作の「ひとり日和」ですが、私的には

久しぶりに「なかなか面白い芥川賞受賞作」でございました。(まあ、単に<好み>ということです。。)

ストーリーは、フリーターのハタチの女子(じょし と読んでください)が、遠い親戚の一人暮らしの71歳のばあちゃんのところに居候というか、下宿というか、している間の一年を描いたものです。。

まあ、この一年の間に、それまでつきあっていたオトコにフラレ、新しくゲットしたオトコにもフラレ、その間、ばあちゃんは、どこぞのじいちゃんと恋愛(?)らしきものをし、主人公の母親は中国で再婚相手を見つけ・・・という<事件>が起こるわけですが。。

まあ、退屈なくらいに淡々と書かれております。

主人公が、そんなに深く悩んだり、自分と向き合ったり・・・なんてことはまあ、<ない>!!

ひたすら「淡々」と日々は過ぎていき・・・

この「淡々」感が 好きですね。。私。。

全体には、ホントに「冒険」した感じはなくて、「小説の書き方の王道」(←こんなものがあるとすれば・・・)で書かれております。。

文章も個性的というわけでもなく、「比喩」もそう個性的でなく。。ただ、こういう風に「普通」に書くのが難しいといわれれば、なるほどそうなのですが。。

そうですね、「同人誌」(←文学のねっ!)の作品を限りなく「上手」にしたような感じでしょうか??

多分、こういう感じで書ける人は「同人誌」に作品を発表している方たちの中に、たくさんいるのではないでしょうか?? などと、思ってしまいました。。

ただ、どうなんだろ? 違いは、自分(作者のことね) と 主人公 の距離 の取りかた? なのかなぁ~??

わかりません・・・(わかれば、私が 芥川賞受賞してます。。。笑)

ただただ、ラスト、主人公がばあちゃんの家を出て行く前の晩のシーン、

何か月か経ったあと、主人公が電車の窓から、かって暮らしていたばあちゃんの家の洗濯物を眺めるシーンとか、ほんとに、良かった。。

山田詠美が選評で「退屈」~縁側でお茶を飲みながらそのまま寝てしまいそう~と書いてらっしゃいますが、まさしく、そのとおり。

ただ、この「退屈さ」が好みかそうでないか・・・でしょうね。。

で、直木賞は「今回は無し」とか。。

どんな方が候補に上がってらっしゃったのかは、知りませんが。。

だれかに あげればいいのにね。。損するわけじゃないのに。。

(権威? ンなものはとっくの昔に・・・)

ただ、この時期、「綿矢りさ」が新作を発表させているので(本屋さんで山積みになってました)、セールス的には「損」!! なような気がしないでもありません。。(←まあ、私が心配することではありませんが・・・笑)

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