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読書など

今年はじめての読書は

「幽界森娘異聞」 (笙野頼子先生 ← なぜか<先生>をつけてしまいます。。。)

「森茉莉」をあ~でもないこ~でもないと、おっしゃっておられました。

全編、いつもの「笙野頼子先生節」の炸裂でございます。

ま、これを読むには、少なくとも「贅沢貧乏」「枯葉の寝床」「恋人たちの森」くらいは、読んでいないと、さっぱり、「訳わからん・・・」ということになるでしょう。。

それから、なぜか

「変身」(カフカ)

・・・ずぅ~と昔、中学生くらいに読んだ記憶があるのですが、ちょっと読み返してみようかな?と。

この主人公、ザムザは、彼の「家族」(父・母・妹)のために、がんばって働いていたわけです。(父親の借金も抱えていたり・・・)

ところが、ある日、目覚めてみると、「巨大な虫」になっていた。

「虫」になったザムザは、もう、働いて、稼いでくることはできません。家族のためにはなりません。むしろ、お荷物です。

最初は、「見ないふり」とまではいかないものの、「あたらず、さわらず」に扱っていた家族も、しだいに「やっかいもの」扱いになっていきます。

・・・で、部屋から出て行こうとすると、箒で「シッシッ」と追い払われたり、りんごを投げつけられたりするわけです。家族の誰も、虫ザムザを「わかろう」とはしません。。

最後、りんごを投げられたときの傷と、半ば、「餓死」という状態で死んでしまいます。

屍骸(?)は、女中がサッサと片付け、両親と妹は「電車に乗って郊外に出かけ」ます。電車の中の暖かい日をさんさんと浴びて、三人は「将来はそう、悪いものではない」などと考えます。

虫ザムザがいなくなって「やれやれ」・・・で終わります。

どんなに「家族」とかいったところで、ひとたび、「異形」になってしまえば、「やっかいもの」になってしまうなんぞ・・・

人間、姿形氏素性・・・ンなものに弱いものなのかしら??

ま、弱いんだろうなぁ~ 古今東西。

だから、こういう小説があるのですものねえ。。

ま、なんと悲しい物語。

「異邦人」(カミュ)

・・・これも、中学生の頃、読んだはずなのですが・・・

「通常の理性の一貫性が失われている」とされる主人公「ムルソー」ですが、今の社会では「ムルソー」は、いたるところに存在しているような気がします。

少し、本文より「引用」します。(←この「引用」は、そのことについて「考察」するため、であれば、OKらしい。。)

<~自分がインテリだと思われたこともわかった。しかし、一人の平凡人の長所が、どうして一人の犯罪者に対しては、不利な圧倒的な罪になりうるのか。私には理解しがたかった~」

・・・このあたりも、そっくり、今の社会にあてはまりますよね。

犯罪者になってしまえば、「インテリ」であることは必ずしも、「有利」には働きませんよね。

どちらかといえば、「心身喪失」であるほうが「有利」に働きますよねえ。

「冷静」であった、と答えるよりは「無我夢中」でと答えたほうが「刑が軽くなって」しまったりしますものねえ。

「文学」と呼ばれる作品、いろいろ取り混ぜ、三冊読んでみましたが、どれも「おもしろかった」ですね。。

さすが!

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