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照柿

「照柿」   高村薫 著

単行本は1994年に出ていて、今回は 高村薫先生お得意の「全面改稿」で文庫版。

もちろん、1994年には読んでいるのだけれども・・・
あの当時は「合田刑事」にばかり目がいっていた記憶のみで、ストーリーの細部とかはさすがに忘れておりました。。

ゆえに、どのあたりが「全面改稿」なのか、よくわからないです。。

で、今回の文庫版の感想。


大阪と東京で物語は進んでいきます。
合田刑事の幼馴染でもうひとりの主人公、野田達夫が働く工場の溶鉱炉。
冒頭の東京の西日。
大阪の夏の夕陽。

全編、まさに「照柿」色が流れております。

この小説は「照柿」という「色」を発想した時点で成功だったような気がします。


大阪の「あいりん地区・飛田」に元、遊郭であった建物をそのまま、居酒屋として営業しているお店が今もあります。
この店の近くで、合田刑事と野田が22年ぶりに飲むわけです。

野田は、ここで、ほんの数メートル先にある元遊郭の店で見た光景を思い出します。

障子越しに西日の射す三畳の座敷で、テーブルの上に箸もつけられないまま、並べられたままの豪華な料理。
その横で、野田の父親は愛人の膝枕で ぼんやり煙草を吸っていた。
そのシャツの上を這う女の赤いマニキュア。
焼けた畳の上に射す強烈な臙脂色の西日。

そして、野田の勤める工場の溶鉱炉の燃えつづける炎。

なんという退廃な光景なのでしょうか。。
ここから、野田の72時間の不眠がはじまり、合田の片思いとは一言で言ってしまえないような情念の炎が燃え始め・・・・・・。

ラストは大阪の下町で、豪雨の中の「電話ボックス」
~燃える雨~とされた終章はなかなかに読み応えがあります。
「電話ボックス」・・・最近、見なくなりましたねえ。

まあ、私は大阪という「カオス」な街で生まれ育ったので、よけいにそう思うのかもしれませんが。。。

たしかに、大阪の夕陽の色は「照柿色」だと。。

映画になるのかなぁ~~??

なるなら、美保子は岸本加代子。
美保子の目は岸本加代子ですっ!
合田はタケシ。野田は吉川晃司。でぜひに。。。
ああ~でも、タケシと吉川が「幼馴染」というのは無理がありますねえ。。。
ならば・・・ と私が考えても仕方あるまい・・・ということに気がつきました。。。

 

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コメント

合田をタケシにするなら野田は岸辺一徳?渡辺謙?それとも佐藤浩一?
どれがいい?どれもアウトかな。

投稿: 猿渡 | 2006年10月12日 (木) 19時44分

そうそう! 佐藤浩市 を忘れてたっ!
野田はじゃあ、佐藤浩市にきまり。。

で、合田に吉川晃司・・・といきたいところだが・・・
「レディー・ジョーカー」に吉川晃司、犯人役で出てたことを思い出し・・・

いっそ、合田にさんま はどうだろうか??
あっでも、雨上がりの宮迫でも・・・

・・・と、またまた 考えなくていいことを考える・・・

一日、パソコンと格闘していて、クビが ボキボキ 鳴る。。。

投稿: 美月 | 2006年10月12日 (木) 20時20分

そう!そう!宮迫や!宮迫がええ!!

投稿: 猿渡 | 2006年10月12日 (木) 21時04分

そやな、宮迫 と佐藤浩市・・・
あぁ~~素敵やぁ~~
観たい観たいみたい・・・

で、映画になるの???って??

くくく・・・・

投稿: 美月 | 2006年10月13日 (金) 11時05分

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