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ゆれる は ドストエフスキー?

「カラマーゾフの兄弟」 読了!!

読みとおせるかな? と思っておりましたが、大丈夫でした。

ちょうどタイミング的に「ゆれる」を 間に見たので、二つの作品が重なり合いましたね。


両方、「殺人」を要とした展開。

「ゆれる」は幼馴染の女性。
「カラマーゾフ」は父親。

という違いがあるにせよ、「殺人」(というか、誰かがいなくなること)を軸に、あーでもない、こーでもない、と男女のもつれ(?いつの世も三角関係はつらいのね・・・)をからめて展開していって、裁き(裁判)の場面で、個々の深層があきらかになり・・・あっ! 両方とも「母親が不在」というのも同じだな、ふむふむ。。

「ゆれる」は現代の「カラマーゾフの兄弟」・・・と言ってしまえば言いすぎ?には思いません。でした。。。
(←ちょっと気弱な主張?!)


「カラマーゾフ」は時代が百年あまり前だし、舞台がロシアだし、カラマーゾフの兄弟、自体が貴族だし・・・なにより、宗教が「キリスト教」だし・・・

・・・ということで、「ゆれる」のほうが、胸に響くものは大きかったですね。


「ゆれる」は小説もでているのですが、読んでみたいような、読みたくないような、複雑な気持ちです。
小説版「ゆれる」・・・おもしろくても、おもしろくなくても、映画を超えていてもいなくても、なんだかなぁ~と、思ってしまうような。。

どなたか、読まれたかたがいらっしゃれば感想くださいませ。。


そうそう、「カラマーゾフの兄弟」の感想。

「舞台」をみているような感覚。これは一人一人の個性が非常に際立っている、ということと、ほとんどが登場人物の「会話」によって話が進んでいくためだと思われます。
このために、かなりの長編なのに、そんなに読み辛くない。

で、視点が変わる。
やはり、これだけの長編を一人称で貫くのは無理なんでしょうねえ。


それから、「描写」はほとんどなく、「説明文」と「会話」だけで、書かれております。
くわしい、風景とか状況とかの描写もなし。
ただ、なんとなく「ものすごく寒い」んだろうなぁ~と想像はつくものの、
今の日本の小説につきものの、

「それはまるで○○が××を△△して##にしたような・・・」
というまどろっこしいのはまったくなし。

洒落た「比喩」もなし。(そのかわり、引用、がたくさん)

・・・で、最後まで残った疑問。

「この頃の『1ルーブル』ってどれくらいの価値??今にすれば何円なの??」

解説とかにこういうことを付記しておいて欲しい。。。

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